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更新日:2023年12月19日

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このページに登場する昆虫

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セグロシャチホコ 

Clostera anastomosis (LINNAEUS)

英名 Poplar prominent

  • 分類 鱗翅目 シャチホコガ科 N0TODONTIDAE
  • 体長 老熟幼虫:30~40mm 成虫:開張30~40mm
  • 加害樹種 ポプラ類,ドロノキ,ヤナギ類
  • 分布 日本,アジア,ヨーロッパ
  • 被害 幼虫が葉を食害する。
  • 生活史 年2(~3)世代。幼虫または蛹で越冬。蛹で越冬したものは5月上旬~6月に羽化し,成虫は葉裏に300~400個固めて産卵する。ふ化した幼虫ははじめ集合して食害するがのちに拡散する。7月下旬に葉をまき,うすい繭をつくって蛹化する。まもなく羽化した成虫は再び産卵。ふ化した幼虫は10月上旬までに蛹化して越冬する。蛹化せずに幼虫で越冬するものは樹幹の割れ目や根部,粗皮の間に糸を吐いて集団で越冬する。
    まちがいやすいものとしてモンシロドクガの幼虫がある。セグロシャチホコの幼虫は背面の中央が黒色でふちが黄色であるが,モンシロドクガは背面中央が黄色で周囲が黒色である。
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幼虫
   
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若齢幼虫 成虫

ブナアオシャチホコ 

Quadricalcarifera punctatella(MOTSCHULSKY)

英名 Beech caterpillar

  • 分類 鱗翅目 シャチホコガ科 NOTOD0NTIDAE
  • 体長 老熟幼虫:約45mm 成虫:開張40~55mm
  • 加害樹種 ブナ,ハンノキ
  • 分布 北海道道南,東北,中部の山地,四国,九州の山岳地帯
  • 被害 発生の多いときは全樹の緑葉が食いつくされるが,枯死に至ることはない。被害は1~3年間つづき周辺林分に次々に移っていき,その後5~6年くらい被害がないといった発生傾向を示す。
  • 生活史 年1世代。蛹で越冬。6月頃に成虫が出現する。卵は20~100粒ずつブナの葉の裏面に平面状に卵塊として産まれる。卵期間は8~11日で,ふ化した幼虫は若齢(3齢ころまで)の時は集団で食害し,4~5齢になると分散する。食害量が多くなるのは8月上・中旬で,この頃被害が目立つことになる。8月下旬,9月上旬に老熟幼虫は地上に降り,落葉層にうすい繭をつくり蛹化し,越冬する。幼虫の背線の色は個体によって,白色,黄白色,黄褐色,赤褐色と色々な色を呈する。
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若齢幼虫 土中で越冬中の蛹 食害をうけたブナ林

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