広葉樹林化のための更新予測および誘導技術の開発

・北海道立林業試験場(機関ホームページ


カラマツ・トドマツ人工林に落葉広葉樹はどのくらい侵入しているのか?

どんな環境の人工林に落葉広葉樹は侵入できるのか?

広葉樹林から近い人工林ほど侵入しやすい

埋土種子があれば人工林は広葉樹林化できるのか?


列状間伐をした林に広葉樹は侵入しやすいのか?


 植栽して31年経ったトドマツ人工林で、4段階の列状間伐(無間伐、1伐4残、2伐3残、3伐2残)を行い、間伐後8年を経過した時点での落葉広葉樹の侵入および生育状況の調査を実施し、列状間伐によるトドマツ人工林への落葉広葉樹導入の可能性について検討しました。調査結果を図に示します。間伐により多様な広葉樹が更新していることがわかりました。特に、2伐3残と3伐2残の区画では間伐8年後の時点で、樹高1m以上の広葉樹が11種、個体数は2,500〜3,750本/haに達していました。以上のことから、トドマツ人工林において、列状間伐が落葉広葉樹の導入に有効な手段であることが示されました。





トドマツ人工林の列状間伐区における広葉樹の平均出現種数と個体数