広葉樹林化のための更新予測および誘導技術の開発


目的

 従来のスギやヒノキなどの針葉樹人工林施業(育成技術)と比べると、広葉樹を育成する技術はまだまだ未熟です。この研究では、広葉樹林化を目指す森林に対して、それが簡単にできるかどうかの判定方法、人手が必要な場合はそれを効率よく促進する技術の開発等を確立し、人工林における広葉樹林化の施業モデルの開発を行っていきます。具体的には、広葉樹林化の推進に当たって、「適地の判定手法」や「更新予測技術」を確立し、誘導に必要ないくつかの「更新促進技術」を開発します。それらを統合して、現地の状況にあった施業モデル(育成技術体系)が選択できるようにします。また、この技術によって誘導化が促進されるよう、技術普及を目指した情報発信を行います。


研究内容

(1)更新予測技術の開発
  1. ランドスケープレベルにおける適地判定技術の開発
  2. 施業地レベルでの更新予測手法の開発

(2)誘導技術オプションの高度化
  1. 遷移プロセスを利用した天然誘導技術
  2. 更新作業による人工誘導技術
  3. 公益的機能を向上させる誘導技術

(3)施業モデルの開発
  1. 検証システムの開発
  2. 誘導施業モデルの作成と普及化


プロジェクトの紹介はこちら

(このファイルは平成19年度の公開講演会で発表したものです)

2008年05月01日更新