森林土壌博物館
 
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日本の森林土壌 世界の森林土壌 森林総合研究所 立地環境研究領域 

赤・黄色土群 RY (Red yellow soil)

* 熱帯、亜熱帯の山地、丘陵、
* 熱帯、亜熱帯以外では低山帯の丘陵頂部の緩傾斜地、高位段丘、盆地の周辺部などに出現し、
* 淡色または層厚の薄いA層をもち、
* かつ、赤褐色ないし明赤褐色(5YR4/6より赤味が強い)、または黄褐色ないし明黄褐色(10YR6/6ないしこれより黄色味が強い)のB層、C層をもつ土壌。

亜群

赤色土亜群 R 
黄色土亜群 Y 
表層グライ系赤・黄色土亜群 gRY

赤色土亜群 R

【分布】
* 各地の低山帯の丘陵頂部の緩傾斜地や高位段丘、盆地の周辺部などに出現
【断面の特徴】
* B層、C層が赤褐色ないし明赤褐色(5YR4/6より赤味が強い)を呈する
 

土壌型

乾性赤色土(細粒状構造型) RA
乾性赤色土(粒状・堅果状構造型) RB
弱乾性赤色土 RC
適潤性赤色土 RD
適潤性赤色土(偏乾亜型) RD(d)

これらの土壌型については、「褐色森林土」の土壌型説明を参照下さい  


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黄色土亜群 Y

【分布】
* 九州から北海道では赤色土亜群に随伴して出現することが多い
* 沖縄では山地、丘陵に広く出現
【断面の特徴】
* B層、C層が黄褐色ないし黄赤褐色(10YR6/6あるいはこれより黄色味の強い)を呈する

土壌型

乾性黄色土(細粒状構造型) YA
乾性黄色土(粒状・堅果状構造型) YB
弱乾性黄色土 YC
適潤性黄色土 YD
適潤性黄色土(偏乾亜型) YD(d)
弱湿性黄色土 YE

これらの土壌型については、「褐色森林土」の土壌型説明を参照下さい  



表層グライ系赤・黄色土亜群 gRY

【分布】
* 主として沖縄の台地で地表水が停滞しやすい丘陵頂部の平坦地や谷頭の微凹地形に出現
【断面の特徴】
* A0層は比較的厚くとくにH層が発達
* 薄いA層をもち、青灰色の還元作用を受けたEg層をもつ土壌
      

土壌型

表層グライ化赤・黄色土 gRYI
弱表層グライ化赤・黄色土 gRYII
表層グライ灰白化赤・黄色土 gRYbI
弱表層グライ灰白化赤・黄色土 gRYbII

表層グライ化赤・黄色土 gRYI および gRYII

【断面の特徴】
* 表層グライ灰白化赤・黄色土と同様な形態的特徴をもつが、
* 灰白色のA2g層をもたない土壌。
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表層グライ灰白化赤・黄色土 gRYbI および gRYbII

【断面の特徴】
* A0層は比較的厚く特にH層が発達
* 薄いA層をもち、還元作用を受けた灰白色のEg層をもつ土壌。
* Eg層は微砂質ないし細砂質でB層に比べて粘土含有率が著しく低い
* Eg層の下部は細長く枝分かれしながらB層にむかって赤色味を増し、下部には濃赤褐色と黄色の縞状斑がみられることが多い
* 沖縄の方言で「フェイチシャ(灰土)」と呼ばれる


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