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震災復興・放射性物質研究拠点は、東京電力福島第一原子力発電所事故被災地における森林・林業の復興のため、森林生態系における放射性セシウムの分布と動態のモニタリングとメカニズムの解明の研究に基づいて、放射性セシウム汚染の将来予測を行います。 |
【震災復興・放射性物質研究拠点】 |
<キーワード> |
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篠宮 佳樹 |
渓流水質、窒素、放射性セシウム、森林施業 |
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坂下 渉 |
放射性セシウム、環境動態解析、年輪 |
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三浦 覚 |
環境放射能、森林土壌、土壌保全、物質循環 | ||
小松 雅史 |
放射性セシウム、森林、きのこ、除染 | ||
大橋 伸太 |
年輪、セシウム動態、同位体、熱帯樹木 | ||
東條 一史 |
外来鳥類、鳥類群集、生物間相互作用 | ||
齋藤 周逸 |
木材乾燥、乾燥機、省エネ | ||
菱川 裕香子 |
木質資源、セルロース、水素結合 | ||
大貫 靖浩 |
森林土壌学、微地形、土壌侵食、土壌物理性 | ||
細井 佳久 |
木本植物、無菌培養 | ||
【環境影響評価担当チーム】 |
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阪田 匡司 |
温室効果ガス、土壌炭素動態 |
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事故からの年数経過にともなう森林内の放射セシウム分布の変化 福島原発事故(2011年3月)によって放出された放射性セシウムは、2011年には常緑樹のスギ林では葉や枝などに多く付着したのに対して、アカマツ落葉広葉樹混交林では落葉期であったために落葉層や土壌に落下した割合が高かったという違いがみられました。樹木の葉や枝の放射性セシウムは、雨に流されたり、落葉などによって林床に移動して、事故後数年の間に土壌の割合が急激に高まり、現在では放射性セシウムの大半は落葉層と土壌(表層)に分布するようになっていることが明らかになりました。
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森林の部位別の放射性セシウムの蓄積量の将来予測 事故直後の調査結果に基づき、モデルによって森林内の放射性セシウム蓄積量が将来どのように変化するかを予測しました。その結果、放射性セシウムは、時間の経過とともに全体としては減少していくものの、土壌の汚染は長期間続くと推定されました。 |
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