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林野火災などの森林の衰退により、洪水時危険度が増す

2004年12月8日掲載

論文名 林野火災とマツ枯れによる森林の衰退が流出量と流況曲線に及ぼす影響
 -岡山市竜の口山量水試験地の場合-
著者(所属) 玉井 幸治、後藤 義明、深山 貴文、小南 裕志(関西支所)
掲載誌 日本森林学会誌、86巻4号、2004年11月
内容紹介  林野火災及びマツ枯れによる森林衰退があった森林からの水流出の日量(日流出量)に及ぼす影響を流況曲線(日流出量を大きい順にならべた曲線)の解析から求めた。日流出量はほぼすべての日で増加していた。その割合は、流量の少ない日ほど大きかった(流況曲線の1~40日目で約15%、140~320日目で約35%、320日目以降で約43%の増加)。これからいえば、森林衰退は、流出量が少ない渇水時に流量が増加する正の影響がある半面、洪水時にそれが大きいことで、流域の増水危険度が増すという負の影響があるといえる。

 

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