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オオシマミドリカミキリが身を守るために出す‘におい’を解析

2009年2月2日掲載

論文名 Chemical Composition of the Defensive Secretion of the Longhorned Beetle, Chloridolum loochooanum (オオシマミドリカミキリ防御物質の化学組成)
著者(所属) 大村和香子(木材改質研究領域)、菱山正二郎(バイオマス化学研究領域)、中島忠一(森林昆虫研究領域)、加藤厚(バイオマス化学研究領域)、槇原寛(森林昆虫研究領域)、大平辰朗(バイオマス化学研究領域)、伊禮英樹(沖縄県林試)
掲載誌 Journal of Chemical Ecology(化学生態学雑誌、アメリカ合衆国)、2009年
内容紹介  オオシマミドリカミキリは奄美大島と沖縄本島にのみ分布する、美しい深緑色をしたカミキリムシで、外敵に襲われると、アクア系の香水のような‘におい’のする物質を放出して身を守ります。本研究では、この物質の化学構造を化学分析と合成手法とを組み合わせて解析し、16種類の異性体のなかから、 (1R,2S,5S)-iridodialであることを明らかにしました。iridodialはシクロペンタノイド骨格を有するモノテルペンで、合成も可能です。今後、製剤等の工夫により、様々な害虫に対して忌避効果のある製品の開発が期待されます。

 

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