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パーティクルボードのパンクを防ぐための空気噴射プレスの開発

 2011年12月26日掲載

論文名 Development of an air-injection press for preventing blowout of particleboard I: effects of an air-injection press on board properties, (パーティクルボードのパンクを防ぐための空気噴射プレスの開発(第1報)空気噴射プレスのパーティクルボードへの効果)
著者(所属)

高麗 秀昭・凌 楠(Nan Ling)(森林総研)、長田 剛和・安田 修・角田 惇(協同組合エスウッド)

掲載誌

Journal of wood science 54(5), 401-407(2011年) DOI: 10.1007/s10086-011-1191-0(外部サイトへリンク)

内容紹介

建築材料や家具などに用いられるパーティクルボードは細かく砕いた木材に接着剤を塗布し、ホットプレスで加熱しながら圧縮・成型して製造されます。しかし、圧縮・成型の工程で、パーティクルボード内部に水蒸気が閉じ込められ、それが破裂する(パンク)ことがあり、パーティクルボードの生産性が大きく低下するので、問題となっています。そのため、本研究でパンクを防ぐために空気噴射プレスを開発しまた。空気噴射プレスは、圧縮・成型時にパーティクルボード内部に片側の熱盤の穴から高圧空気を噴射し、反対の熱盤の穴から高圧空気を放出することにより、ボード内部に閉じ込められた水蒸気を放出してパンクを防止するものです。今回開発した空気噴射プレスの使用により、従来より、含水率の高い原料からパンクを発生せずにボードが製造できるようになりました。

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