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植栽木のシカ食害リスクを推定する簡便な手法を開発

掲載日:2022年6月3日

苗木を植栽する際には、その場所にシカがどれくらいの頻度でやってきているのか、苗木がどの程度の被害を受けそうか、予測した上で適切な対策をとることが大切です。そこで、苗木植栽を予定している場所の辺縁部を歩き、シカに食べられた下草、皮をはがされた樹木や獣道を見つけて点数を付ける、簡単な方法を開発しました。これまでは動物の体温に反応するカメラで調べたり、特定の植物に注目して食べられた枝を数えたりする必要がありましたが、この方法では特殊な機械を使いませんし、植物の種類がわからなくても大丈夫です。

現在、戦後に植えられたスギやヒノキが大きく育ち、各地で盛んに木材が伐り出されています。伐ったあとには苗木を植える必要があるものの、植えた苗木をシカに食べられる被害が深刻になっています。シカ対策には様々なものがありますが、対策の成否はシカの現れる頻度が鍵であり、今回開発した方法を使うことで森林管理者自身が食害リスクを推定し、被害対策がうまくいくかどうかを判断できます。

(本研究は2022年4月にJournal of Forest Researchにオンライン公表されました。)

写真1:シカに枝葉を食べられた下草
写真1:シカに枝葉を食べられた下草
写真2:シカが木の皮を食べたあと
写真2:シカが木の皮を食べたあと
  • 論文名
    A practical technique for estimating deer appearance frequency and cedar sapling damage in young plantations protected by tree shelters in western Japan(西日本のツリーシェルター施工スギ植栽地におけるシカ出現頻度および苗木被害の実務的な推定方法)
  • 著者名(所属)
    大谷 達也・米田 令仁(四国支所)、野宮 治人(九州支所)
  • 掲載誌
    Journal of Forest Research, 27(3) 2022年4月 DOI:10.1080/13416979.2022.2059734(外部サイトへリンク)
  • 研究推進責任者
    研究ディレクター 服部 力
  • 研究担当者
    四国支所 大谷 達也

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