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きのこの分類研究において、森林総合研究所(旧林業試験場)は大きな役割を果たしてきました。貴重な図鑑・資料を展示し、日本のきのこ分類研究の歴史を解説します。
2024年10月1日(火曜日)~27(日曜日)
森の科学館1階
森の科学館入館に入園料はかかりません。樹木園見学の場合は、入園料100円がかかります。パスポートもお使いいただけます。
10月3日(木曜日) |
企画展講演会「森林総合研究所所蔵の図鑑でたどる日本のきのこ分類研究の歴史」講師根田仁氏(森林研究・整備機構フェロー)事前申込が必要です。 |
10月8日(火曜日) | きのこ特別観察会講師根田仁氏事前申込が必要です。詳しくはきのこの特別観察会のページをご確認ください。 |
10月25日(金曜日) | ギャラリートーク、10時30分~、13時15分~の2回、申込不要。講師は企画展企画者の根田仁氏です。貴重な図譜・図鑑を講師の解説つきでご覧ください。 |
日本では、古来、薬草、食材としてきのこが利用されてきました。「万葉集」、「日本書紀」、「本草和名」、「和名類聚抄」などの歌集、歴史書、本草書、
辞書に載り、物語、髄筆、日記にも登場します。江戸時代に組織的に産物調査が行われ、野生生物としてのきのこにも関心が深まり、きのこ図鑑(菌譜)が
作られるようになりましたが、その分類については、食菌・毒菌・地上生・樹上生が区別される程度でした(右図):霊芝、寺島良安「和漢三才図絵」1710年代)。
江戸時代後期から明治初年に欧米人が来日し、生物調査が行われ、きのこについても西洋の分類学による
研究が始まりました。(左図:マンネンタケ,Thunberg,C,P"FlolaJaponica"1784)。
明治以降、日本人研究者による研究が進められて、多くのきのこ図鑑が出版されましたが、林業試験場(森林総合研究所)の職員だった川村清一、
今関六也らは大きな功績を残しました(右図:ツヨキダケ,川村清一「原色版日本菌類圖説」1929)。
本企画では江戸時代から昭和までのきのこ図鑑をもとに分類研究の歴史を紹介します。
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