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2013年11月29日(金曜日)13時30分より、龍谷大学アバンティ響都ホールにて「平成25年度関西支所公開講演会」を開催しました。この公開講演会は当支所の研究成果をベースにして、地域の皆様に森林の不思議さや奥深さを「解りやすく楽しく」知っていただくことを目標に毎年開催しているものです。今年のテーマは「里山管理を始めよう~持続的な利用のために~」とし、当支所が京都府や滋賀県内のフィールドで平成21年度から取り組んできた研究プロジェクト「現代版里山維持システム構築のための実践的研究」の成果として、里山の歴史や現状、地域住民による実際的な管理方法、伐採木を薪に使用するライフスタイルを3人の研究者が紹介していきました。来場者は300名を越す盛況ぶりで臨時の椅子を出すほどでした。
休憩後のパネルディスカッションでは、まず西山森林整備推進協議会事務局で長岡京市職員の永田雅史氏から「西山での里山保全の取り組み」と題して、関西支所との協働による地域住民(市民団体や小学生達)の里山林整備活動と、その活動から生まれた薪の活用に関する話題が紹介されました。その後、各講演者が来場者から寄せられた質問に回答しながら、持続性を担保した管理手法や地域社会が直接関わることの重要性などについて議論を深めました。また次の講演会に活かすため、来場者には講演に対するアンケート調査にもご協力頂きました。ありがとうございました。
平成25年度 関西支所公開講演会要旨集(PDF:1,092KB)
吉永秀一郎関西支所長挨拶 |
会場の様子 |
黒田慶子(神戸大学大学院教授・森林総合研究所客員研究員)【里山に迫る現代的な問題 ~不安定化する里山林】 |
大住克博(森林生態研究グループ)【里山林を若返らせる技術】 |
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