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更新日:2021年11月17日

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研究成果発表会共催「里山再生のために~里山の持続的管理と利用を目指して~」開催報告

2014年2月21日(金曜日)13時30分より「平成25年度奈良県森林技術センター研究成果発表会」を、奈良県高取郡高取町にある「同センター研修館」にて共催しました。かつてさまざまな形で利用された里山ですが、時代の流れにより里山の存在が見失われつつあります。里山の新しい使いみちを見つけ、里山を私たちの暮らしに役立てることにより里山と地域社会の関係を再生することについて研究成果発表および話題提供を行いました。当日はNPO法人や一般の方々、林業事業体、民間企業等から100名を超える参加があり満員となりました。
最初に、奥敬一(関西支所森林資源管理グループ主任研究員)から「里山再生をめざした社会実験」という特別講演を行い、里山利用の移り変わり、関西支所がこれまで行ってきた里山利用再生のための社会実験について紹介しました。続いて、伊藤貴文氏(同センター副所長)から「竹材を主成分とするバイオマスプラスチックの開発」、若山学氏(同センター主任研究員)から「ニホンジカが冷温帯落葉広葉樹林において中大型獣と林分構造に与えた影響」について、それぞれ研究成果発表がありました。
その後、増田勝則氏(同センター総括研究員)から「竹材の利用と流通鹿児島・福岡県の事例紹介」、室垣内清明氏(奈良県奈良の木ブランド課長補佐)から「奈良県における木質バイオマス実証実験事業」、迫田和也氏(同センター主任研究員)から「萌芽更新による里山林の再生」について、それぞれ話題提供がありました。
参加者からは里山林の現状や利用の問題点、竹材利用の可能性、ニホンジカと剥皮被害の関連性等について質問があり活発な議論が交わされ、盛況の内に終了しました。