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1.受賞名 | 第14回日本木材学会論文賞(受賞日:2021年1月23日) |
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2.受賞者の氏名、所属 |
大橋 伸太(木材加工・特性研究領域) 黒田 克史(木材加工・特性研究領域) 藤原 健(森林バイオ研究センター) 高野 勉(震災復興・放射性物質研究拠点) |
3.受賞理由 |
福島原発事故由来の放射性セシウムの幹材(樹幹木部)における分布の特徴を、安定同位体セシウムの天然分布との比較や統計解析によって明らかにした研究論文が、木材科学分野の発展に貢献するものとして高く評価された。 |
4.受賞対象研究の紹介 |
福島原発事故由来の放射性セシウムが幹材においてどのように分布し、その分布パターンがどのような要因に左右され、さらには時間の経過とともにどのように変化するのかということは十分にはわかっていません。本研究では、原発事故の3年後の時点においては、幹材中の放射性セシウムの分布は樹種や幹の位置・太さ・含水率で異なること、そして樹木によっては放射性セシウムの幹材中心部への移行がその後も進行する可能性があることを明らかにしました。 Ohashi S, Kuroda K, Fujiwara T, Takano T (2020) Tracing radioactive cesium in stem wood of three Japanese conifer species 3 years after the Fukushima Dai‑ichi Nuclear Power Plant accident. Journal of Wood Science, 66, 44 |
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