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更新日:2021年3月25日

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第11回日本ペドロジー学会論文賞(藤井 一至)

1.受賞名 第11回日本ペドロジー学会論文賞(受賞日:2021年3月5日)
2.受賞者の氏名、所属

藤井 一至(立地環境研究領域)

3.受賞理由

原著論文『北西カナダの森林ツンドラ地帯の凍土炭素蓄積量に対する微地形の影響』において、永久凍土地帯において凍土の炭素蓄積量を定量評価し、凍土地帯に特有の微地形である凹凸が土壌の炭素蓄積量に影響することを解明したことが評価された。

4.受賞対象研究の紹介

地球温暖化によって凍土融解が進むと、凍土内の有機物が分解して温暖化を加速することが懸念されています。凍土地帯では季節的な凍結・融解の繰り返しによって凸凹した地形面が生まれ、植生も変化していきます。本研究では、この微地形が土壌の炭素蓄積量に及ぼす影響を調査し、凸部において炭素蓄積量が増加すること、凍土の劣化によって微地形が失われることで炭素蓄積量が低下する可能性があることを明らかにしました。

Fujii K, Matsuura Y, Osawa A (2019)

Effects of hummocky microrelief on organic carbon stocks of permafrost-affected soils in the forest-tundra of northwest Canada.

Pedologist 63: 12-24

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