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プレスリリース平成27年4月2日
国立研究開発法人 森林総合研究所

森林内の放射性物質の分布状況調査結果について(事故後3年半までの変化)

森林総合研究所では、林野庁の委託事業により、福島県内の3町村の試験地において森林の土壌や落葉層、樹木の葉や幹などの放射性セシウムの濃度とその蓄積量を毎年調べています。事故後、3年半までの調査概要が林野庁からプレスリリースされました。

結果の概要

(1) 部位別の放射性セシウム濃度の変化について

葉や枝、樹皮など樹木の部位別の放射性セシウム濃度は、2011年の調査開始以来、引き続き低下傾向にありました。木材内部の心材と辺材の放射性セシウム濃度は全般に低く、2013年と比べて大きな変化は認められませんでした。落葉層の濃度は、2013年に比べて低下しましたが、葉や枝など他の部位より高い濃度となっています。土壌の濃度は、これまでと同様、表層土壌0~5cmの層が最も高く、5cmより深い層はその10分の1以下で、下層にいくほど低下する傾向を示しました。

(2) 森林全体の放射性セシウム蓄積量と分布の変化について

森林全体の放射性セシウム蓄積量は、初期沈着量の最も多かった川内スギ林では次第に減少する傾向を示し、これ以外の調査地では、蓄積量の変化の明瞭な傾向は認められませんでした。いずれの調査地も、森林の地上部の樹木に蓄積する割合が減少し、落葉層や土壌に蓄積する割合が増加しました。
部位別の放射性セシウムの蓄積量の割合については、2011年から2012年にかけて土壌の割合が大幅に増加するなどの変化がありましたが、2012年から2014年にかけての変化は小さなものでした。ただし、一部の調査地は2013年から2014年にかけて枝や葉の割合が減少して土壌の割合が大幅に増加する一方で、落葉層にこれまでと同様、約半数が分布していました。

以上のように、森林全体の放射性セシウムの蓄積量の変化は小さく土壌表層付近に留まっていることや、別途実施している渓流水中の放射性セシウム濃度の調査結果等から、放射性セシウムは森林内に留まり、森林外への流出量は少ないと考えられます。

詳細は、関連リンクのサイトを参照して下さい。。

 

 

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