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1. 受賞名 | 第2回森林遺伝育種学会奨励賞(受賞日:2014年11月7日) |
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2. 受賞者の氏名、所属 |
林木育種センター 遺伝資源部 木村 恵 |
3.受賞理由 |
これまで行ってきた、森林植物の交配様式と更新過程およびそれらの保全に関する研究が森林遺伝育種学の発展に大きく貢献したことが評価された。 |
4.受賞の簡単な紹介 |
これまで野外での経年的な調査に加えて、DNAマーカーを用いることで長命で大型の森林植物の生活史を明らかにしてきた成果を評価された。例えば河畔性樹木のオニグルミにおける特異な開花システムと花粉流動パターンを明らかにし、生息域の断片化が個体群の維持にとって脅威となる可能性を示した。最近ではスギの更新過程に着目し、複数の天然スギのクローン解析を行うことで、スギのクローン生産性には環境要因と遺伝的要因の両方が影響していることを明らかにした。さらに、この研究成果を発展させることで長野県の戸隠神社奥社社叢に成育するスギの遺伝解析を行い、現存の文献情報では抑えきれない森林利用の過程を明らかにした。 |
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