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更新日:2016年8月10日

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日本土壌動物学会賞(長谷川 元洋)

1.受賞名 日本土壌動物学会賞(受賞日:2016年6月4日)
2.受賞者の氏名、所属

長谷川 元洋(四国支所)

3.受賞理由

森林管理と土壌動物群集の関係についての研究を進展させた。
福島原発の事故における森林土壌汚染の実態を明らかにし社会的に大きな責任を果たした。
群集データ解析の解説やトビムシ研究会の運営を通して会員に大きな影響を与えた。

4.受賞の簡単な紹介

森林の撹乱や施業が土壌動物群集の構造に与える様々な影響を、野外調査と群集解析により明らかにした。福島原発の事故によるミミズの放射性セシウムの濃度を種毎に調査し、落葉と土壌の濃度の中間程度の濃度を示すことを明らかにした(Hasegawa, M., S. Kaneko, S. Ikeda, A. Akama, M. Komatsu, and M. T. Ito. 2015. Changes in radiocesium concentrations in epigeic earthworms in relation to the organic layer 2.5 years after the 2011 Fukushima Dai-ichi Nuclear Power Plant accident. Journal of Environmental Radioactivity 145:95-101.)。また、トビムシ研究会のメンバーとして、トビムシ目の日本産全種を同定可能とする総説のまとめ作業に尽力し、その成果は日本産土壌動物第2版(青木淳一編、2015、東海大学出版部)に収録され、広く一般に周知される事となった。

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