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1.受賞名 | 2017年日本森林学会奨励賞(受賞日:2017年3月26日) |
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2.受賞者の氏名、所属 |
田中 憲蔵(植物生態研究領域) |
3.受賞理由 |
「Height-related changes in leaf photosynthetic traits in diverse Bornean tropical rain forest trees」と題した論文が、熱帯雨林の二酸化炭素吸収能力の解明に貢献するものとして、その学術的価値が高く評価された。 |
4.受賞対象研究の紹介 |
ボルネオ島の熱帯雨林で、100種を超える多様な樹木について、林冠観察クレーンを利用することにより、樹高1mに満たない低木や実生から60m近い巨木までの葉の光合成能力を測定した。その結果、樹高が高いほど光合成能力が増加し、光が豊富な林冠部で高い炭素固定能力を持つことが分かった。これは、常に湿潤な熱帯雨林では、昼間蒸散で失った水を夜間に常に湿った土壌から補給することが可能なためであることを明らかにした。
Height-related changes in leaf photosynthetic traits in diverse Bornean tropical rain forest trees.(2015)Oecologia誌 177:191-202 DOI:10.1007/s00442-014-3126-0(外部サイトへリンク) 森林総研プレスリリース(2015年2月12日):熱帯雨林の葉の光合成能力は樹木の高さで決まる |
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