平成28年度 日本材料学会論文奨励賞（三好 由華）

三好 由華（木材加工・特性研究領域 物性研究室）

「樹種による組織構造及び熱軟化特性の違いが木材の横引張変形特性へ及ぼす影響」と題した論文が、木材の変形加工技術や乾燥技術の向上や発展に資するものと評価された。

木材のレオロジー的性質と横引張変形及び破壊特性の関係を明らかにすることを目的とし、組織構造や熱軟化温度の異なる複数の樹種を用いて、様々な温度における横引張破壊ひずみ、弾性率、強度を測定した。熱軟化に伴う弾性率の低下率と破壊ひずみの増加率に単純な関係は認められなかったことから、横引張変形及び破壊特性は組織構造の影響を複雑に受けることが示された。

受賞課題：「樹種による組織構造及び熱軟化特性の違いが木材の横引張変形特性へ及ぼす影響」（材料Vol.64 No.5 pp.356-361）

DOI：10.2472/jsms.64.356（外部サイトへリンク）