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1.受賞名 | 日本森林学会奨励賞(受賞日:2023年3月25日) |
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2.受賞者の氏名、所属 |
經隆 悠(森林防災研究領域) |
3.受賞理由 |
土砂災害を引き起こす危険性がある降雨を、統計的に何年に一度の強さの降雨であるかを指標として判定できることを明らかにした研究が、学術的に高く評価された。 |
4.受賞対象研究の紹介 |
豪雨時の土砂災害の発生危険性の判定は、住民の速やかな避難のために不可欠である。本研究では、土砂災害の誘因となった降雨の特徴を詳細に調べた。その結果、災害毎に雨の降り方が異なるにも関わらず、検討した全ての事例で、ある時刻までの累積雨量を降雨の継続時間で除した1時間あたりの平均雨量が、100年に一度の強さに達する前後で災害が発生していたことを明らかにした。この結果は、統計的に100年に一度の確率で発生する雨量が、災害の発生危険性を判定するための閾値として利用できる可能性があることを示した点で重要である。 【受賞論文】 Comparison of the return period for landslide-triggering rainfall events in Japan based on standardization of the rainfall period |
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