文字サイズ
縮小
標準
拡大
色合い
標準
1
2
3

森林総研トップ

ホーム > 九州支所紹介 > 施設案内 > 実験林 > 立田山の昆虫 > スギザイノタマバエ

更新日:2021年12月23日

ここから本文です。

立田山の昆虫

和名:スギザイノタマバエ

所属:ハエ目 タマバエ科 CECIDOMIDAE

学名:Reeseliella odai (INOUYE)

形態:成虫はハエというより蚊に似た姿をしており、体長は雄で2.1mm、雌は3.0mm程度。幼虫の体色は1齢から3齢初期までは白色ないしは乳白色で、3齢後期(3齢成熟幼虫)は赤橙色である。3齢成熟幼虫の体長は2.5-4.5mm。

食樹:スギのみ

分布:屋久島・九州(現在のところ分布は九州地方に限られているが、本州四国方面への分布の拡大は時間の問題だろう)

生態:九州における重要な材質劣化害虫のひとつ。幼虫は口から消化液を出して、形成層部を溶かして食べるため、材の表面材にシミ(皮紋)ができ、またこのシミは材斑となって材内に残る。年1回の発生と2回の発生がある。

"" ""
写真:左は靭皮部の表面にできた皮紋、右材内の傷
写真:左は幼虫、右は産卵中の成虫

お問い合わせ

所属課室:九州支所地域連携推進室 

〒860-0862 熊本県熊本市中央区黒髪4-11-16

電話番号:096-343-3168

FAX番号:096-344-5054

Email:kyswebmaster@ml.affrc.go.jp