広葉樹林化のための更新予測および誘導技術の開発

・森林総合研究所(機関ホームページ

シイやカシはどのくらい光合成をするのか?

─常緑広葉樹林の稚幼樹の光に対する生理生態的特性の解明─

方法
 いろいろな明るさで植物を栽培し、毎月、光合成速度を測定しました。

おもな結果
 相対光量50%の環境で、ウバメガシは他の6種より高い光合成速度を示しました(下図)。また、光合成速度は真冬に低いという季節変化を示しました。
*相対光量(相対光量子密度)・・・遮るものがないところでの光量に対する光量



これから、夏の測定を行います。また、暗い環境から急に明るい環境へ移動させたときの葉のダメージの程度を明らかにしていきます。

最終的な成果目標
 落葉広葉樹林に較べて、これまで知見が多くなかった常緑広葉樹について光に対する光合成反応と成長特性を明らかにし、広葉樹林化にあたって、どのような樹種の導入が可能か、稚樹を育成するための施業方法等を判断する情報を提供します。また、現在、存続の危機にある常緑樹林の保全の方策を提案します。 

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