研究紹介 > トピックス > ニュース > ニュース 2011年 > サイエンスキャンプ2011のお知らせ

更新日:2011年5月25日

ここから本文です。

サイエンスキャンプ2011のお知らせ

サイエンスキャンプ参加者募集

独立行政法人 森林総合研究所のサイエンスキャンプに参加してみませんか?

主催:(独)科学技術振興機構

応募〆切: 2011年6月14日(火曜日)必着

応募要領(下記の画像↓をクリックするとジャンプします)

サイエンスキャンプ2011バナー(外部サイトへリンク)

森林総合研究所のプログラム(2コース)

樹種によって違う木材の顔と働き ~木材の構造とその機能を探る~

樹種によって花や葉の形や色が違うことは皆さんご存じでしょうが、木の本体である木材にも樹種ごとに違いがあります。日本には1000種ほどの樹木が生育していますが、縄文時代から人々はこうした樹木の木材の性質の違いを区別して利用してきました。今回のキャンプでは、国内で最大の木材標本庫をもつ森林総合研究所において、こうした木材にどのような違いがあるのか、またそれを調べるにはどのようなことを行うのかを体験していただきます。木材は根から葉へ水を運ぶという機能を持っていますが、一方で樹体を支えるという機能も持っています。そして人間が利用する際には色やつや、重さ、弾力性、加工のしやすさなどを考慮して使用する木材を選択して行きます。そうした様々な特性をもつ木材のいくつかの側面を今回のキャンプで体験していただければと思います。

遺伝子で種を分類する ~樹木のDNAバーコーディング~

 生物は、膨大な数の種に分けられます。多くの種は、たがいに交配しない個体の集まりとされています。そのため、種間では遺伝子のやりとりがほとんどなく、それぞれの種は異なる遺伝情報をもっています。DNAバーコーディングとは、特定の遺伝子の短い塩基配列をバーコードのようにして種を特定する方法です。森林総合研究所では日本産の樹木のDNAバーコードを整備しています。
今回のキャンプでは、ドングリのなるブナ科樹木のDNAバーコーディングを行います。実際に樹木を観察して、さく葉標本を作成します。葉から抽出したDNAから葉緑体のrbcL遺伝子を増幅して塩基配列を決定し、データベースから他の種の配列を入手します。それらの塩基配列を比較し、ブナ科樹木の種がどのように分化し、rbcL遺伝子がどのように進化してきたかを考えます。樹木の形態や分類群の違いが塩基配列の変異にどのように関連しているか確かめましょう


 

両コース共通

会期 : 2011年8月3日(水曜日)12時30分~8月5日(金曜日)15時00分

会場 : 独立行政法人 森林総合研究所

住所 : 〒305-8687 茨城県つくば市松の里1

電話番号: 029-829-8134(研究情報科広報係)

FAX番号 : 029-873-0844

募集人数 : 22名

  • 樹種によって違う木材の顔と働き ~木材の構造とその機能を探る ~ 10名
  • 遺伝子で種を分類する ~樹木のDNAバーコーディング ~ 12名

 

 

お問い合わせ

所属課室:企画部広報普及科広報係

〒305-8687 茨城県つくば市松の里1

電話番号:029-829-8372

FAX番号:029-873-0844

Email:kouho@ffpri.affrc.go.jp