> イベント・セミナー > 東北支所 もりゼミ : ササにおける放射性セシウムの吸収・輸送に与える養分動態の季節性の影響
更新日:2014年1月30日
ここから本文です。
【話題提供者】齋藤智之(東北支所育林技術研究グループ)
2014年2月6日 15時00分から
名称 | 独立行政法人 森林総合研究所 東北支所 会議室 |
---|---|
住所 | 〒020-0123 岩手県盛岡市下厨川字鍋屋敷92-25 |
電話番号 | 019-641-2150 |
交通案内 | 位置 ・東北自動車道 「滝沢インターチェンジ」から南へ約3km (インターチェンジから分岐点を右車線のまま 盛岡・安代 の表示にしたがって国道4号線へ入る。「分れ南」(交差点)を左折し国道4号線を盛岡方面へ進む) ・JR東日本、IGRいわて銀河鉄道 「盛岡駅」 から北へ約9km 、 バスで約20~30分 (盛岡駅東側から県道220号線(氏子橋夕顔瀬線)へ入る。「上堂」(交差点)を左折し国道4号線へ入り二戸方面へ進む) ・IGRいわて銀河鉄道「厨川駅」からバスで約10~15分 バス路線 最寄のバス停: 「森林総合研究所前」、「巣子(すご)」 岩手県北バス: 「盛岡駅」(2,3番乗場)・「厨川駅前」から県立大、盛岡大、沼宮内、大更、平舘、八幡平等方面行き 乗車→「森林総合研究所前」下車徒歩3分 岩手県交通バス: 「盛岡駅」(2番乗場)・「厨川駅前」から県立大、巣子車庫行き乗車→「森林総合研究所前」下車徒歩3分 |
ホームページ | 独立行政法人 森林総合研究所 東北支所 |
主催 独立行政法人 森林総合研究所 東北支所 研究員
【要旨】ササは林床に広く優占し、放射性物質による林床植物の汚染の地域的な実態を比較する上で重要である。
また、ササは分枝構造から各部位の齢が分かるため、放射性物質の濃度は年毎に生産された部位毎に明らかにでき、時系列で動きを追えるかもしれない。
本研究では原発からの距離の異なる二地域、ササ3種の放射性セシウム濃度の測定結果を報告する。
ササの採取地と対象種は、原発から距離約40kmの川俣町内の広葉樹林に分布するクマイザサ、同様に約70kmのいわき市に分布するミヤコザサ、スズタケである。
各ササは地上部、地下部を採取し、分枝パターンに応じて部位毎にCs137濃度を測定した。
植物体全体のCs137濃度は、川俣のクマイザサで約6kBq/kg、いわきのスズタケで約800Bq/kg、ミヤコザサで約200Bq/kgで、地域の空間線量率とオーダーレベルで対応したが、地域内では分枝構造、現存量の異なる2種間で異なった。
部位別では空間線量率や種に因らず似た傾向を示し、葉で高かった。
稈の齢構成では、事故当時存在した2年生以前の部位の濃度が高く、降下物が表皮に付着した影響と思われた。
今後も測定を継続し、放射性物質の動態を解明したい。
どなたでも参加できます。
約40名
無料
事前予約不要
森林総合研究所・東北支所の研究員が不定期に行っている自主ゼミです。
演者の所属、テーマなどに制限はありません。
時には当研究所へのお客様にも話題を提供していただいています。
発表テーマに興味をお持ちになった方、どうぞご遠慮なくお越しください。
また、もりゼミ開催案内の配信をご希望の方は 幹事 までご連絡ください。
関連資料
お問い合わせ
Copyright © Forest Research and Management Organization. All rights reserved.