文字サイズ
縮小
標準
拡大
色合い
標準
1
2
3

森林総研トップ

ホーム > 研究紹介 > イベント > 1996~2010年イベント・セミナー一覧 > サマー・サイエンスキャンプ2010開催報告

ここから本文です。

サマー・サイエンスキャンプ2010開催報告

「光が変われば葉も変わる~樹木の光環境適応戦略~」

8月4日(水曜日)~6日(金曜日)までの3日間,森林総合研究所関西支所を会場にサマー・サイエンスキャンプ2010が行われました。サイエンスキャンプとは,独立行政法人日本科学技術振興機構(JST)が主催し、(財)日本科学技術振興財団が実施運営し、大学や独立行政法人などが受け入れ機関となり,高校生や高等専門学校生などを対象に、受け入れ機関の特徴を生かした実習や実験をとおして、参加者同士の交流を深めながら科学技術や自然に対する興味や関心を高めることを目的とした科学技術体験合宿プログラムです。当支所での開催は今回で2回目となります。

参加者は、構内苗畑および遮光ネットハウス(網室)において異なる光条件下で育成した樹木を観察し、顕微鏡観察に使用する試料の採取などを行いました。また、実験・実習では3班に分かれそれぞれ光合成能力測定実習・光学顕微鏡観察実習・走査電子顕微鏡観察実習を行い、光合成速度や呼吸速度の違い、葉の構造の違いなどを観察し、多様な樹木の生育環境への適応戦略について理解を深めました。これら実習の成果を、最終日午後に職員を前に発表を行いました。その後,閉講式を行いキャンプを終了しました。

森林総合研究所では、本年サマー・サイエンスキャンプを、本所(茨城県つくば市、8月4日~6日)、林木育種センター(茨城県日立市、8月24日~26日)、北海道支所(北海道札幌市、7月26日~28日)、東北支所(岩手県盛岡市,7月28日~30日)、多摩森林科学園(東京都八王子市,7月28日~30日)でも開催しました。

開講式の様子

実習の概要説明

走査電子顕微鏡観察用の試料調整に関する説明

試料の採取方法に関する説明

(開放区)対照植物個体の試料採取

遮光ネットハウス(網室)内の植物の特徴説明

走査電子顕微鏡観察資料の調整(脱水処理作業)(1)

走査電子顕微鏡観察資料の調整(脱水処理作業)(2)

ミクロトームを使用して超薄切片を調製する

光学電子顕微鏡による葉の構造観察

測定装置を使用しての光合成能力測定

走査電子顕微鏡による葉の微細構造観察

PCでデータ解析,プレゼンテーションの準備

プロジェクターを使用しての発表の様子

修了証授与

正面玄関前で記念撮影,3日間おつかれさまでした