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2017年10月12日(木曜日)~13日(金曜日)、林野庁近畿中国森林管理局と共催で、岡山県内の国有林において「平成29年度シカ被害防護対策並びに列状間伐の普及に向けた現地検討会」を開催しました。この現地検討会は、当支所が平成25年に近畿中国森林管理局と締結した連携協力協定に基づき、林業技術の普及を目的に毎年行っているものです。
10月12日は、岡山県備前市大師谷国有林のシカ防護柵の試験地において、森林総合研究所多摩森林科学園小泉研究専門員より「シカ被害対策のための基礎知識」の話題提供や、近畿中国森林管理局森林技術・支援センターより、シカの侵入を防ぐために柵を斜めに張った防護柵などの解説を行い、実際の防護柵を見ながら参加者と質疑応答・意見交換を行いました。
10月13日は岡山県新見市入開山国有林のヒノキ列状間伐試験地において、近畿中国森林管理局および新見市森林組合より、列状間伐のメリット等の話題提供や、平成2年から3年に列状間伐を行った試験地の生育について現地解説を行いました。意見交換では、列状間伐の心配な点を中心に質疑応答が行われ、当支所からも、列状間伐によって幹が扁平となるという危惧があるがそのような事例は聞かれない、といった話題提供を行いました。
森林組合、府県・市町村の林務・試験研究担当者、民間等から通算で71名と大変多数の参加者があり、現地で試験地を見ながら活発な議論が交わされ大変盛況でした。
斜め張り防護柵を視察し、その有効性について理解してもらいました。 |
列状間伐試験地で意見交換を行い、ヒノキの生育に問題がないことを確認しました。 |
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