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キリ

和名:キリ
所属:ノウゼンカズラ科 キリ属
学名:Paulownia tomentosa (Thunb.) Steud.
特性:落葉高木。樹皮は灰白色で、1年生枝は帯緑褐色である。冬芽は広卵形で灰褐色を呈ずる。葉は対生し、長い葉柄があり、円状卵形または広卵形で先端は尖り、全面に粘りけのある毛を密生する。枝の頂に円錐形の大形の花序をつけ、多数の花を開く。花冠は大形で先は5裂し、外面は紫色、内面は白色と紫色の点状縦条がある。果実は卵形のさく果で先は尖り、熟すると2片に分かれ多数の種子を出す。種子は線形、扁平で淡褐色をなす。
分布:本州(富山、石川、福井、静岡、京都、山口など)などの暖帯、温帯に群落をなし、自生状態をなす。九州では祖母山塊で自生が発見された。朝鮮にも自生する。
用途:材は建築材、器具材、楽器材、彫刻材、下駄材など広く使用される。樹皮は染料とし、葉は除虫用とする。
備考:比重は0.3と小さく、日本の木材のうち最も軽く狂いが少ない。更に、湿気を通さず燃えにくいなどの優れた工芸的性質をもつ。九州の暖地ではテングス病の発生が多く、集団的に植栽されているところは少ない。
開花時期:5月
果実成熟期:10月
写真上:
写真下:

キリの花

キリの葉

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