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ヤマザクラ

和名:ヤマザクラ
所属:バラ科 サクラ属
学名:Cerasus jamasakura (Siebold ex Koidz.) H.Ohba var. jamasakura
特性:落葉高木。樹皮は紫褐色あるいは暗褐色で、横に長い皮目がある。葉は長楕円形で葉縁に細かく揃った鋸歯があり、裏面は帯白色。花序は散房状で2~3個の花がつく。花弁は白色で5枚、開花時に赤褐色の若葉が伸びる。萼片に鋸歯はなく、苞は小型でふつう楕円形。葉柄や花柄は無毛。果実は黒熟して、苦い。
分布:変種としてのヤマザクラは、東北南部(宮城)から鹿児島に分布し、南限は大隅半島である。国外にも分布するという説もあるが、カスミザクラなどと混同されていると思われる。暖温帯の二次林に多く見られる。
用途:木材は、床材や家具材などに利用されていたが、現在では供給量が少ないため、実際にはほとんど利用されていない。樹皮は樺細工に、木材のチップは燻製に利用できる。平安時代から江戸時代まではお花見の対象として観賞されてきたが、現在では‘染井吉野’に比較すると見劣りがするという理由で、利用が減少している。
備考:現在、ヤマザクラとして流通している苗木には、カスミザクラやオオヤマザクラなどが含まれている。また、木材だとウワミズザクラ類もサクラ材として流通している。
開花時期:3~4月
果実成熟期:5月
写真上:
写真下:

ヤマザクラの花

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