土壌炭素の蓄積量調査
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第3期の調査方法(平成28年度〜令和2年度)

第3期の調査方法の概略を記します。

※参考:第1期(平成18〜22年度)の調査方法
    第2期(平成23〜27年度)の調査方法

本調査は森林生態系多様性基礎調査(平成21年度までは森林資源モニタリング調査として実施)の特定調査プロット(格子点IDの末尾が0または5の調査地点)のうち、林野庁から指定された箇所で行います。

0. マニュアル

  • 調査マニュアル(ダウンロード先)
  • 1. 調査カテゴリ

    調査は2つのレベルに分かれています。

    1. カテゴリA
      枯死木調査、堆積有機物量調査、土壌炭素蓄積量調査(30cm深)を行う
    2. カテゴリB
      枯死木調査のみを行う

    2. 調査プロット

    森林生態系多様性基礎調査の特定調査プロット内(0.1ha)の変動を求めるため、枯死木調査は南北・東西方向の2ラインで、堆積有機物量調査と土壌炭素蓄積量調査は4地点で行います。

    プロット設定図
    図1. プロット内の調査箇所概要

    3. 枯死木調査(カテゴリA・B共通)

    直径5cm以上の倒木・立枯木・根株を対象とし、林分に現存する枯死木の材積推定に必要な諸寸法と分解度を調査します。調査は2通りの方法で行います。

    枯死木の種類と定義

    • 倒木: 倒れていて根がついていないもの。倒れていて根返りしている場合には、根を除いた長さが1.5mより長いもの。
    • 立枯木: 立っていて地際から先端までの高さが1.5mより高いもの。
    • 根株: 根返りしていない場合、地際からの高さが1.5m以下のもの。倒れていて根返りしている場合は、根を除いた長さが1.5m以下のもの。

    ラインインターセクト法による調査

    ラインインターセクト東西・南北のラインを横切る直径5cm以上の倒木について、「樹種」「ライン上の直径」「分解度」を調査します。

    立枯木と根株の全数調査

    立枯木と根株ラインの両側各1mの範囲内に存在する立枯木根株について、「樹種」「直径」「高さ」「分解度」を調査します。

    4. 堆積有機物量調査(カテゴリAのみ)

    堆積有機物50cmx50cmの枠内のリターを、小枝(T)およびそれ以外の有機物層(K)に分けて採取します。

    5. 土壌炭素蓄積量調査(カテゴリAのみ)

    土壌断面 円筒試料
    深さ40cm程度まで掘り進めて土壌断面を作成し、0-5, 5-15, 15-30cmの土層から円筒試料(定積細土重測定用)と化学分析用試料をそれぞれ採取します。