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更新日:2010年6月4日

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地球環境 Q11

  • Q11 : 樹木に蓄積されている炭素量は、どのように算定するのですか?
  • A11 : 樹木に蓄積されている炭素の量は、通常、樹木の体積(材積)から算出されます。一般に材積は幹の材積(幹材積)で表されますので、炭素量の算出には幹材積に対して、以下の要素が考慮されることになります。
     (1)枝葉、根の量(→拡大係数、地下部・地上部比という係数)
     (2)材積当たりの重量(→容積密度)
     (3)重量に占める炭素量の割合(→炭素が占める割合は0.5)
    具体的には、次の式により炭素量は求められます。
    炭素量=(幹材積)×(容積密度)×(拡大係数)×(1+(地下部・地上部比))×0.5
    例えば、0.3m3の幹材積を持つスギに含まれる炭素量は、約72kgとなります。
    ※この炭素量を二酸化炭素の重さとして計算するには、上式に44÷12(≒3.67)を乗じます。


    この計算に関する詳細な情報については、「森林による炭素吸収量をどのように捉えるか~京都議定書報告に必要な森林吸収量の算定・報告体制の開発~」(「木1本に含まれる炭素の量」)をご覧ください。



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