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更新日:2010年5月28日

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森林の管理と経営 Q4

  • Q4 : 林業の機械化はいつ頃から始まりましたか?
  • A4 : 紀州尾鷲地方において1889年頃からヤエン(野猿)と呼ばれるものが木材搬出に使われ始めました。これは鉄線を尾根筋の適地から谷筋の道路まで張り渡しその鉄線に荷を吊って、自重により線上を滑走させるもので、それが空中に架線を張り渡して材をつり上げ搬出する方法(架空線集材)へと発展していきました。1896年には神奈川の御料林において木軌道による木材搬出が行われ、これらを初めとして軌道と架空線による運材(山から町まで木材を運搬すること)での機械化が始まりました。その後、1909年にはわが国最初の森林鉄道が津軽に開通しました。このようにわが国における林業の機械化は、運材部門において明治中期頃から始まりました。また、戦後の復興期における荒廃林地の復旧、造林の促進などの諸施策とともに林業の機械化が積極的に推進されました。特に1954年、北海道を襲った洞爺丸台風により発生した風倒木処理のためにチェーンソー、トラクタ、集材機など大量の機械力が導入され、林業における機械化が大きく進展しました。
  • (林業工学研究領域)

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