今月の自然探訪 > 自然探訪2006年 掲載一覧 > 自然探訪2006年3月 エゾモモンガ
更新日:2010年6月1日
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北海道では平地から山地の森林に広く生息し、農耕地の防風林などでもみられる。写真はシラカンバに掘られたアカゲラ(中型のキツツキ)の古巣から顔を出すエゾモモンガ。本種は、ユーラシア大陸に広く分布するタイリクモモンガの北海道産亜種で、本州、四国、九州には日本固有種のホンドモモンガ(ニホンモモンガ)P.momongaが分布する。夜行性で、樹上生活し、皮膜を広げて木々の間を滑空する。頭胴長約15cm、体重約100g。植物食で、樹木の葉、芽、樹皮、種子、果実、キノコなどを幅広く採食する。札幌市近郊の森林で、キツツキ類の堀った巣穴について調査を行ったところ、エゾモモンガは、シジュウカラやゴジュウカラ、コムクドリ、スズメなどと並んで、頻繁にアカゲラの古巣を利用していた。
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