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更新日:2010年6月1日

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自然探訪2006年6月 アカゲラ

アカゲラ(Dendrocopos major

中型のキツツキで、北海道、本州では普通に見られるが、四国、九州には生息しない。また、本州南部以南では、繁殖期になると高地へ移動する。生木で、心材に腐朽の入った樹木を選び、営巣穴を掘る。キツツキというと堅い木に穴を掘って昆虫をほじくり出して食べるのを想像しがちであるが、葉についた昆虫なども多くとることが知られている。通常は一夫一妻であるが、1羽のメスが複数羽のオスとつがう一妻多夫の例も知られている。アカゲラは営巣した穴を再度使うことはほとんどないが、その穴は、自分で掘れないものの、木の穴に巣を作る性質のあるゴジュウカラ、シジュウカラといった鳥類や、モモンガなどの樹洞をねぐらや巣としている哺乳類などに再利用される。マツ枯れの原因となるセンチュウの媒介者であるマツノマダラカミキリの幼虫を多食することから、マツ枯れ予防の秘策として利用されたこともある。

アカゲラ

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