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組織培養と呼ばれるバイオテクノロジーにより作られたスギの苗(ここでは、スギバイオ苗と呼びます)を、小瓶の中にあしらいました。ビンの中で苗がゆっくり成長しますので、ぜひお手元に置いてスギを愛でていただけたらと思います。
スギバイオ苗の楽しみ方
スギバイオ苗ができるまで
スギの未熟球果を培地の上で培養すると、カルス状の“不定胚形成細胞”と呼ばれる細胞塊ができることがあります。この不定胚形成細胞を“不定胚”へと成熟させます。不定胚は種子の中の胚と同じように、発芽・発根する能力を持っており、植物体へと再生することができます。スギバイオ苗のスギは、このような手法でスギ精鋭樹の未熟球果を組織培養することで作られています。* スギバイオ苗ができるまで
スギ組織培養苗の順化手順
培養ビンの中いっぱいに育ったスギ苗をどうしても野外で育てたいという場合、外の環境に苗を徐々に慣らしていく操作(“外気順化”または単に“順化”といいます)が必要です。順化は必ずしも成功するわけではありません。密閉された培養ビンの中は、栄養状態・無菌・高湿度など、かなり特殊な環境です。培養苗は、初めから外の環境で育った実生苗と違いもやしっこですので、ゆっくりゆっくり外の環境に慣らしてあげてください。* 順化手順詳細
スギバイオ苗事務局
樹木分子遺伝研究領域: 丸山毅・上野真義・鶴田燃海・依岡亜沙美
参考文献など
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