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更新日:2020年10月12日

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東北支所 もりゼミ :「森林変遷と社会発展 -定量的な検証」、「宮崎県における盗伐の問題:なぜ盗伐が起こったのか?」 (令和2年10月19日) ※終了しました。

【話題提供者】道中 哲也(東北支所 森林資源管理研究グループ長)
       御田 成顕(東北支所 森林資源管理研究グループ)

開催日時

2020年10月19日  15時30分から

場所

名称 国立研究開発法人 森林研究・整備機構 森林総合研究所 東北支所 会議室
住所 〒020-0123 岩手県盛岡市下厨川字鍋屋敷92-25
電話番号 019-641-2150
交通案内 位置
・東北自動車道 「滝沢インターチェンジ」から南へ約3km
(インターチェンジから分岐点を右車線のまま 盛岡・安代 の表示にしたがって国道4号線へ入る。「分れ南」(交差点)を左折し国道4号線を盛岡方面へ進む)
・JR東日本、IGRいわて銀河鉄道 「盛岡駅」 から北へ約9km 、 バスで約20~30分
(盛岡駅東側から県道220号線(氏子橋夕顔瀬線)へ入る。「上堂」(交差点)を左折し国道4号線へ入り二戸方面へ進む)
・IGRいわて銀河鉄道「厨川駅」からバスで約10~15分

バス路線
最寄のバス停:JRバス東北:「巣子(すご)」
       岩手県北バス、岩手県交通バス:「森林総合研究所前」、
JRバス東北:「盛岡駅」(1番乗場)久慈等方面行き 乗車 →「巣子(すご)」下車徒歩12分
岩手県北バス: 「盛岡駅」(2,3番乗場)・「厨川駅前」から県立大、盛岡大、沼宮内、大更、平舘、八幡平等方面行き 乗車→「森林総合研究所前」下車徒歩8分
岩手県交通バス: 「盛岡駅」(2番乗場)・「厨川駅前」から県立大、巣子車庫行き乗車→「森林総合研究所前」下車徒歩8分
ホームページ 国立研究開発法人 森林研究・整備機構 森林総合研究所 東北支所

主催・共催等

主催:国立研究開発法人 森林研究・整備機構 森林総合研究所 東北支所 研究員

内容

(要旨)
Mather (1990)は世界の森林資源が資源無制限、そして資源減少から資源拡大、資源均衡に変遷する仮説(Forest Transition, FT)を提示した。
森林変遷仮説を検証するため、世界諸国の森林面積変化の社会経済分析を行なった。
森林がない等の理由で一部の国を除外して、 FRA (2010)に記載された国のうちの205ヶ国を対象とした。
国連開発計画(UNDP)が公表する人間開発指数(HDI)に含まれる各国の人間の寿命、教育、所得という三要素、さらに総人口、農村人口率、農業総生産が森林面積にどのような影響を与えたかを分析した。
人間開発の進行につれて、各説明変数の係数の推定値はマイナスからプラスに、あるいは有意な影響から有意でない影響へと転換しており、森林変遷仮説(FT)を支持する結果であった。
解析を行う際にはパネルデータ分析を行う前にクラスター分析を実施し、より妥当な結果を得ることができた。
統計学手法のクラスター分析と計量経済学手法のパネルデータ分析をペアにするアプローチはこれまで本分野においては利用されていなかったが、非常に有用と考えられる。
FRA(FAO, 2020)によると、森林面積の減少は1990年から2000年には年平均784万ha、2000年から2010年には517万ha、2010年から2020年には年平均474万haで、減速傾向にある。
今回の解析は2010年までのデータに基づいたものであり、今後は新しい10年分のデータを加えて解析を進めていく予定である。

(要旨)
近年、宮崎県で盗伐や誤伐といった無断伐採が問題となっており、その対策の構築が求められています。
しかし、盗伐の全体像や盗伐が発生するメカニズムは分かっておらず、研究の蓄積も十分ではありません。
かつて盗伐は、森林資源に生活を依存する山村住民と山林所有者との権利争いとしてみなされていましたが、高度経済成長やエネルギー革命による森林資源利用の減少に伴い、盗伐の研究はながらく途絶えていました。
そこで、盗伐事件の裁判記録や関係者への聞き取り調査を通じ、盗伐が発生するメカニズムを検討しました。
今回、かつての盗伐と現在生じている盗伐との違い、盗伐がどのように行われたのか、そして盗伐が発生するメカニズムを紹介し、山村や林業が抱える問題の整理や盗伐をどうやって防ぐかを議論したい。
※9月28日の「旧経営部勉強会(森林総研内TV会議)」と内容が大幅に重なります。

対象

どなたでも参加できます。

定員

約20名

費用

無料

申込方法

※人数制限を行う場合がありますので必ず事前に連絡をお願いします。

その他

森林総合研究所・東北支所の研究員が不定期に行っている自主ゼミです。
演者の所属、テーマなどに制限はありません。
時には当研究所へのお客様にも話題を提供していただいています。
発表テーマに興味をお持ちになった方、どうぞご遠慮なくお越しください。
また、もりゼミ開催案内の配信をご希望の方は 幹事 までご連絡ください。

<来所にあたってのお願い>
・熱、咳、咽頭痛、倦怠感等の症状のある方は来所をご遠慮ください。
・マスクの着用、アルコール消毒にご協力願います。
・来所時は受付名簿への連絡先等の記載にご協力願います。

※人数制限を行う場合がありますので必ず事前に連絡をお願いします。

お問い合わせ

所属課室:東北支所 担当者名:森林生態研究グループ 直江 将司、森林環境研究グループ 森下 智陽

〒020-0123 岩手県盛岡市下厨川字鍋屋敷92-25

電話番号:019-641-2150 (代)

FAX番号:019-641-6747

Email:morisemi-admin@ml.affrc.go.jp