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[Japanese] [English] [研究会(11/21)詳細] [ポスター(PDF:479KB)] [講演集(PDF:4,804KB)]
クマ類は日本で最も大型の森林性哺乳類であり、アンブレラ種として生態系保全の目標種とされることの多い動物です。 中でもツキノワグマは絶滅の恐れが高いとして国際自然保護連合(IUCN)のレッドデータブックでは絶滅危惧II類とされ、ワシントン条約ではヒグマとともに国際取引が禁止されています。国内的には環境省のレッドデータブックで、 下北半島と西日本のツキノワグマ個体群、石狩西部、天塩・増毛のヒグマは絶滅の恐れが高いとみなされ保護への配慮が求められています。
このように国際的、国内的にも保全が求められる状況でありながら、日本、中国、韓国は熊胆の三大消費国として世界のクマの生息国、 特にアジアでの過剰捕獲、違法捕獲、違法取引を助長しているのではないかという批判が国際的に寄せられています。 日本を含めたアジアのクマ類の保全のための研究の推進、野生グマの適正な管理が必要な由縁です。
そういった状況の中で、日本では、ツキノワグマの里への出没が顕著に多い年が数年間隔で生じ、人身被害が頻発し、 対処として大量捕獲が行われてきました。このことに対し、生活の安心・安全の観点と野生動物の保護の観点から、クマ類の出没のメカニズム、 非致死的な被害の防止法に関する研究の推進が求められています。一方、同様の現象は北米のアメリカクロクマ、アジアのクマ類などでも起きていることが知られています。そこで、海外の研究者を交えてこれまでの研究成果について議論し、 今後の国内およびアジアでの研究の促進を図ることにしました。併せて、公開シンポジウムを開催し、一般のみなさまにも研究成果を報告します。
専門家向けの英語のプログラムです。
一般向けのプログラムです。英語の発表には字幕をつけます。
※会場へはJR・近鉄・地下鉄京都駅から徒歩数分です。ご来場の際は公共交通機関のご利用をお願いします。
イラスト: 瀬川也寸子
主 催
独立行政法人森林総合研究所
後 援
環境省・林野庁・京都府・ アジア野生動物医学会・日本哺乳類学会・野生生物保護学会・日本クマネットワーク
大会委員長
森林総合研究所・研究コーディネータ 大河内勇
お問い合わせ
事務局:森林総合研究所関西支所 大井 徹・大西尚樹
TEL:075-611-1201 FAX:075-611-1207
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