今月の自然探訪 > 自然探訪2007年 掲載一覧 > 自然探訪2007年2月 クロガネモチ
更新日:2010年6月1日
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関東から沖縄、東アジア南部に分布するモチノキ科の常緑広葉樹。常緑樹林内に生育し、高さ20mにも達する高木となる。秋から翌春までの長期間、鮮やかな赤色をした熟した果実が多数ついており、彩りに乏しい冬にはよく目立つ。ただし雌雄異株なので、雌花と実をつける雌株と雄花しかつけない雄株がある。移植が容易で剪定にも強いことから、庭木や庭園樹・街路樹としてよく用いられている。同じモチノキ属のモチノキによく似ているが、ふつう葉柄や当年枝が紫色を帯びる点が異なる。またモチノキの果実は直径10mmほどであるが、クロガネモチの果実は直径6mmほどと小さい点も異なる。モチノキと同様に樹皮から鳥もちが採れるものの品質は余りよくない。
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