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更新日:2010年6月1日

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自然探訪2007年3月 イスノキ

イスノキ(Distylium racemosum Siebold et Zucc.)

 

関東南部から沖縄、東アジア南部に分布するマンサク科の常緑広葉樹。常緑樹林の樹冠をつくる優占種のひとつで、成長すると高さ25m胸高直径80cm以上にもなる。緻密な材は優良で建築材や器具材に用いられることから、暖地における重要な林業樹種とされている。剪定に強いので、暖地では庭木として用いられることもある。葉は長さ3~7cm、革質、全縁であり、形の上ではやや特徴に乏しいが、葉にアブラムシによる虫こぶ(虫えい)がつくことが大きな特徴となっている。この虫こぶを使って「ヒョウ」と音を鳴らすことが出来るのでヒョンノキとも呼ばれる。雌雄同株でひとつの花序の上部に両性花、下部に雄花をつける。写真では2本赤い花柱をもつ両性花がよくわかる。

 

 

 

イスノキ

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