文字サイズ
縮小
標準
拡大
色合い
標準
1
2
3

森林総研トップ

ホーム > 研究紹介 > 研究概要

ここから本文です。

関西支所紹介

coverphoto01

coverphoto02

coverphoto03

関西支所は、近畿・中国地方に福井県、石川県を加えた2府12県を対象に、森林・林業に関する研究を行っています。この地域には歴史ある林業地が多く存在する一方で、古くから開発が進んだ地域でもあり、社会経済の変化に伴い、里山などの森林の劣化や貴重な森林生態系の断片化がみられます。さらに、今日では木材生産だけでなく、自然環境保全など森林に対する期待は一層高まり、多様化しつつあります。
そこで、生物多様性保全、環境保全、木材生産などの多様な機能が発揮されるメカニズムを解明し、森林と人間社会との望ましい関係を見いだしつつ、森林の総合的な管理手法の開発をめざし、研究を進めています。さらに、本所等と連携しつつ、地球温暖化のような全国的・国際的な問題にも取り組んでいます。

以下の研究員を配置し研究を行っています。

チーム長(森林水循環担当)

森林における水循環は気候条件と密接な関係があります。また、森林は変化し続ける生態系です。そのため、温暖寡雨な瀬戸内海式気候に位置する竜ノ口山森林理水試験地で、水流出のモニタリングを1937年から継続してきました。その観測を担うとともに、森林状態が水流出に及ぼす影響の定量的な評価、流域内での水移動プロセスの解明、そして将来の水流出変動の推定に取り組んでいます。

 役職  氏名  研究のキーワード
 チーム長  細田 育広(ほそだ いくひろ)  森林水文学

 

watercycle01

出水時の量水堰堤

 

watercycle02

岡山実験林気象観測露場

チーム長(流域森林保全担当) 

地球上の陸水環境はヒトの経済活動により劣化・縮減しています。世界各地の湖沼や河川、水田、ため池などにおいて生物多様性の劣化が報告されています。日本の地形は急峻であるため、林業活動により渓流などの陸水環境にさらなる影響を生じさせます。そこで、森林施業による陸水環境、渓流域の生物多様性、渓流の生態系への影響を研究しています。

 役職  氏名  研究のキーワード
 チーム長  吉村真由美(よしむらまゆみ)  渓流生態学

 

photo

渓流に棲む水生昆虫

左:カワゲラの仲間 右:トビケラの仲間

 

photo

針葉樹林流域を流れる渓流

森林生態研究グループ

多様なタイプの森林が成立する関西地域で、森林が保全的に維持されていく仕組みを明らかにするために、森林の構造と動態についての研究と、森林構成種の生態的特性や生理的特性についての研究を行っています。また、森林資源の持続的な利用のためのスギ、ヒノキの人工林における効率的な更新技術や保育技術に関する研究を行っています。

 役職   氏名  研究のキーワード
 グループ長  山下 直子(やました なおこ)  植物生理生態学、森林保全生態学
 主任研究員  高橋 和規(たかはし かずのり)  森林生態学、森林施業
 主任研究員  中尾 勝洋(なかお かつひろ)  森林生態学、植生管理、温暖化
 主任研究員  小笠 真由美(おがさ まゆみ)  樹木生理生態学、木部水分通導
 主任研究員  北川 涼(きたがわ りょう)  森林生態学、群集、多様性

 

ecology01

低コスト再造林技術のためのコンテナ苗の活用

 

ecology02

希少種の保全技術(コブシ)

森林環境研究グループ

森林には、炭素を蓄えて地球温暖化を抑止するほか、洪水・渇水を緩和したり山地の土砂流出を軽減する機能、渓流水質を清澄に保つ機能があります。このような環境変動をやわらげる森林の機能についての研究を行っています。また、林業活性化のための土壌生産力や、森林の防災機能に関する研究も行っています。

 役職   氏名  研究のキーワード
 グループ長  岡本 透(おかもと とおる)  森林土壌、立地環境
 主任研究員  溝口 岳男(みぞぐち たけお)  森林土壌、菌根生態
 主任研究員  多田 泰之(ただ やすゆき)  治山、危険地判定
 主任研究員  高梨 聡(たかなし さとる)  森林水文、生物環境物理学
 研究専門員  金子 真司(かねこ しんじ)  
 研究専門員  鳥居 厚志(とりい あつし)  

 

forestenvironment01

森林と大気との間を移動するエネルギーと二酸化炭素を測定するための気象観測タワー

 

soil01

100年ほど前まではげ山だった地域に見られる未熟土

生物多様性研究グループ

森林とその流域にはさまざまな生物が互いに関係しあって暮らしています。そこで、これら生物の遺伝子と種レベルの多様性の実態と、生物どうしの関係を調べています。さらに、多様性が保たれた森林やその中に暮らす生物を守り、失われた多様性を回復させるための研究を行っています。

 役職   氏名  研究のキーワード
 グループ長  市原 優(いちはら ゆう)  森林病理学
 主任研究員  関 伸一(せき しんいち)  鳥類生態
 主任研究員  神崎 菜摘(かんざき なつみ)  線虫学(分類・生態)
 主任研究員  八代田 千鶴(やよた ちづる)  野生動物管理学、動物栄養学

 

forestbiodiversity01

樹木病原菌は樹木の天然更新阻害に影響

病原菌によって腐敗したドングリと枯れた実生

 

wildlife01

萌芽更新を妨げるシカの採食

 

 

生物被害研究グループ

樹木は昆虫や微生物、野生動物などの林内の様々な生物の影響を受けながら生きています。そこで、森に棲む生き物による森林や樹木への被害を軽減し、森林を健康に維持するための研究を行っています。 

 役職   氏名  研究のキーワード
 グループ長  衣浦 晴男(きぬうら はるお)  森林昆虫学、樹木害虫
 主任研究員  濱口 京子(はまぐち けいこ)  森林昆虫学、樹木害虫

 

foresthealth01

サクラ属の害虫であるクビアカツヤカミキリ

 

foresthealth02

ナラ枯れ

森林資源管理研究グループ

森林管理には世代を超えた長い年月が必要です。そこで、昭和初期に始まった人工林の収穫試験地調査を継承し、近畿・中国地域のスギ林やヒノキ林の成長や間伐効果を実証的に研究しています。また、空中写真や衛星画像、航空レーザー測量(LiDAR)データ、古地図などを用いて、地域の森林資源の構成や蓄積の分布を把握したり、森林景観や森と人との結びつきの歴史を辿る研究を行っています。

 役職   氏名  研究のキーワード
 グループ長  齋藤 和彦(さいとう かずひこ)  森林資源管理、写真測量
 主任研究員  田中 邦宏(たなか くにひろ)  測樹学、林分成長
 主任研究員  田中 真哉(たなか しんや)  森林資源管理、リモートセンシング

 

forestmanagement01

白見スギ収穫試験地(1952年植林、新宮市)

 

forestmanagement02

電波が弱い樹冠下でのGNSS(GPS)測量

産学官民連携

地域における林業セクターや大学、行政機関、民間などとの連携推進のため、産学官民連携推進調整監、地域連携推進室を置き、以下のような活動を行っています。

  • 公開講演会やセミナー、現地検討会、森林教室などの開催
  • 府県、大学、国の機関などと各種会議や交流の場を設け、研究や技術情報の交換
  • 府県、大学、外国からの研修生の受入
  • 要請に応じて、技術指導や講師の派遣、共同研究などの実施

 

Academia-Industry-Government-Civi1

Academia-Industry-Government-Civi2