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福島県は林業や木材産業が盛んな県であるため、木材中の汚染状況についても調査が必要です。森林総合研究所の森林内の放射性物質の分布調査によると、樹皮や木材中の濃度は森林の空間線量率に比例していました。約40年生のスギ、アカマツ、コナラの樹木では、樹皮の放射性セシウム濃度は高いものの、樹木内部の濃度は低い状況が続いています。 林野庁によると、約500Bq/kgの木材で囲われた居室を想定し、木材製品からの被ばく量を試算したところ、追加被ばくは多くとも0.012mSv/yと試算され、健康には影響が極めて少ないと考えられます。 樹木による放射性セシウムの吸収や樹体内の移行メカニズムなどについては不明な点が多いことから、将来にわたる木材の放射性セシウム濃度を予測し、木材製品の安全性を確保するために、詳細な研究が必要です。 |
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