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凍害

森林保険では、異常低温下における寒風、凍結、降霜により生じた枯死の損害に備えることができます。

凍害近景 凍害遠景 togai_kumamotoR2.jpg

凍害による被害の特徴

凍害には、被害の原因やメカニズムによって寒風害、凍結害、霜害に区分されます。

【寒風害】冬期の土壌凍結と寒風により、樹木内で水分移動ができなくなり、乾燥する被害。被害発生地域が全国的で、被害規模が大きい

【凍結害】樹木の組織が凍結し、細胞が破壊される被害。気象条件や樹木の耐凍性が要因となるが、耐凍性は時期や部位によって異なる

【霜害】樹木の耐凍性が弱い時期に、霜による凍結で外側から細胞が破壊される被害

森林保険の保険金支払実績(凍害)

出典:森林保険に関する統計資料(森林保険センター)

年度 件数 面積(ha) 保険金額(円)
H27 66 44.49 23,369,163
H28 64 88.07 52,028,392
H29 58 60.07 26,452,343
H30 117 73.03 46,832,409
R1 62 102.81 42,282,528
R2 75 88.73 53,326,804
R3 115 118.46 77,053,342

 

お支払い事例(凍害)

令和2年/千葉県(スギ4年生)

令和2年6月の森林組合職員が巡回していたところ、枯死被害を発見しました。凍害写真_R2千葉県被害木の根元には凍傷痕が確認され、被害地や被害木の状況、気象データから、凍害と認定されました。

  • 実損面積/契約面積:0.32ヘクタール/2.62ヘクタール
  • お支払いした保険金:460千円
  • (参考)ヘクタール当たり保険料:5,139円/年

平成30年/北海道(トドマツ6年生)

平成30年1月から2月にかけて、平年より積雪が少なく凍害写真_H30北海道日当たりのよい風衝地であった当該地では、寒風や乾燥、土壌の凍結による枯死被害が発生しました。

  • 実損面積/契約面積:0.15ヘクタール/0.37ヘクタール
  • お支払いした保険金:194千円
  • (参考)ヘクタール当たり保険料:2,084円/年

平成29年/徳島県(スギ2年生)

平成29年12月以降は、強い寒気が断続的に日本付近に流れ込んで全国的に気温が低くなり、凍害写真_H29徳島11月から12月にかけて植林したスギコンテナ苗の枯死被害が発生しました。

  • 実損面積/契約面積:2.44ヘクタール/2.52ヘクタール
  • お支払いした保険金:2,464千円
  • (参考)ヘクタール当たり保険料:4,245円/年

平成26年/青森県(ヒバ3年生)

平成26年4月、寒暖差が19℃以上に及ぶほど急激に気温が降下し、凍害写真_H26青森最低気温が-4.3℃まで低下したことにより、枯死被害が発生しました。

  • 実損面積/契約面積:1.47ヘクタール/3.35ヘクタール
  • お支払いした保険金:1,749千円
  • (参考)ヘクタール当たり保険料:4,937円/年

平成26年/北海道(アカマツ・クロマツ2年生)

平成26年2月、寒暖差が27℃以上に及ぶほど急激に気温が降下し、最低気温凍害写真_H26北海道が-21.7℃まで低下したことにより、枯死被害が発生しました。

  • 実損面積/契約面積:4.31ヘクタール/4.90ヘクタール
  • お支払いした保険金:1,482千円
  • (参考)ヘクタール当たり保険料:3,956円/年

(参考)森林研究・整備機構の「凍害に関する情報」

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