ここから本文です。

雪害

森林保険では、降積雪、なだれ、雨氷により生じた「根返り」「根抜け」「傾斜」「幹折れ」などの損害に備えることができます。

yuki0 yuki1 yuki2

雪害の種類

【雪圧害】

林木が雪に埋もれ、押しつぶされることにより幹や枝が折れたり、根ごと倒れたりするもので、幼齢期に発生しやすい被害です。
森林保険では、倒木起こし(雪起こし)※等の林業的手段で復旧可能な場合は保険金のお支払いの対象となりません。

※倒木起こし(雪起こし):倒れた木をロープなどで引き起こす作業

【冠雪害】

枝葉に付着した雪の重みを幹や根が支えきれなくなり、幹が折れたり曲がったり、根ごと倒れたりする被害です。壮齢期以上の林分が被害にあうと経済的な損害が大きくなります。

【なだれ害】

林木が根ごと抜けて倒れたり、幹が折れたりする被害です。雪害の中では、最も破壊力が強大です。

【雨氷害】

氷点下の雨滴が枝葉に触れて凍り付く「雨氷」の重みにより、幹や枝が折れたり、曲がったりする被害です。

森林保険の保険金支払実績(雪害)

出典:森林保険に関する統計資料(森林保険センター)

年度 件数 面積(ha) 保険金額(円)
H27 1,021 463.66 347,263,706
H28 425 158.18 158,350,443
H29 175 36.52 33,822,283
H30 174 122.34 98,534,628
R1 91 18.46 23,396,524
R2 72 18.21 15,013,681
R3 164 24.35 32,811,951

お支払い事例(雪害)

令和2年12月/岩手県(アカマツ・クロマツ69年生)

令和2年12月、強い冬型の気圧配置の影響で、関東、北陸、東北の山地を中心にsetsugai_iwateR2記録的な大雪となり、各地で交通障害や施設への被害、農林水産業への被害が発生しました。当該地でも、森林所有者が巡回した際に幹折れ等の被害が多数発見されました。

  • 実損面積/契約面積:0.42ヘクタール/3.48ヘクタール
  • お支払いした保険金:411千円
  • (参考)ヘクタール当たり保険料:3,996円/年

令和2年3月/長野県(スギ57年生)

令和2年の冬は全国的に記録的な暖冬となり、積雪量はかなり少なく、setsugai_naganoR2長野県でも記録的な暖冬・少雪でした。そのような中、3月29日は低気圧と寒気の影響により大雪となった地域があり、当該地付近では最深積雪14センチを記録しました。湿った雪がまとまって降ったため、樹冠に雪が付着して幹折れや傾斜の被害が発生しました。

  • 実損面積/契約面積:0.43ヘクタール/1.38ヘクタール
  • お支払いした保険金:956千円
  • (参考)ヘクタール当たり保険料:5,366円/年

平成29年10月/北海道(ストローブマツ49年生)

平成29年10月、超大型の台風第21号は静岡県に上陸後、setsugai_hokkaidoH29東北沖に抜けて温帯低気圧に変わりましたが、北海道上空に流れ込んだ寒気により湿った雪が風を伴って降り、幹や枝に付着して折損、根返り、傾斜等の被害が発生しました。

  • 実損面積/契約面積:5.49ヘクタール/24.19ヘクタール
  • お支払いした保険金:2,948千円
  • (参考)ヘクタール当たり保険料:1,611円/年

平成28年1月/長野県(アカマツ47年生)

平成28年1月、低温とそれに伴う強風により発生した雨氷害。立木にsetsugai_naganoH28みぞれ等が付着したまま強風にあおられたことで、折損、根返り等の被害が発生しました。

  • 実損面積/契約面積:3.02ヘクタール/10.69ヘクタール
  • お支払いした保険金:3,621千円
  • (参考)ヘクタール当たり保険料:3,575円/年

平成26年2月/栃木県(スギ54年生)

平成26年2月、記録的な大雪により発生した災害。栃木県内では、setsugai_tochigi最深積雪が統計史上1位の記録を更新し、広範囲にわたり幹折れや幹曲がりの被害が発生しました。

  • 実損面積/契約面積:2.14ヘクタール/6.23ヘクタール
  • お支払いした保険金:6,848千円
  • (参考)ヘクタール当たり保険料:9,600円/年

(参考)森林研究・整備機構の「雪と森林に関する情報」

Adobe Acrobat Readerのダウンロードページへ

PDF形式のファイルをご覧いただく場合には、Adobe Acrobat Readerが必要です。Adobe Acrobat Readerをお持ちでない方は、バナーのリンク先から無料ダウンロードしてください。