風害
森林保険では、台風や強い温帯低気圧などの暴風により生じた「根返り」「傾斜」「幹折れ」などの損害に備えることができます。

山の尾根筋や斜面の凸地形など強風にさらされやすい場所や、地形的に風が収束しやすい場所は特に暴風の被害を受けやすく、被害が面的に広がる傾向にあります。また、森林の一部に空地がある場合は強風が吹きんで被害が起こり、風下側へ拡大することがあります。被害が広範囲にわたる場合には、危険で困難な風倒木の処理に数年かかることもあります。
森林保険のお支払い対象となる風害の形態としては、次のようなものがあります。
【根返り】根が抜け出て幹が転倒したもの、幹が傾斜・湾曲して根が地面から浮き上がっているもの
【傾斜】幹が傾斜・湾曲して、根が地面から浮き上がっていないもので、倒木起こし等による回復の見込みがないもの
【幹揺れ】強風で根元が揺り回されて根切れを生じたもので、根踏み等による回復の見込みがないもの
【幹折れ】幹が折れたもの
【幹割れ】木が立ったまま、幹に縦方向の裂傷が入ったもの(割裂)、年輪に沿って材に割れが生じたもの(年輪剥離)
【繊維切断(モメ)】折損に至る前に生じる圧縮破裂により、繊維が切断されたもの
【枝折れ】枝が折れ、枯死に至るか木材としての経済的価値が減殺されたもの
- 辺材腐朽菌による幹の腐朽が風倒木発生に与える影響(PDF:3,600KB)(森林総合研究所関西支所研究情報No.151)2024(令和6)年
- 立木にかかる風荷重の計測手法の開発(PDF:1,729KB)(森林保険だよりNo.21)2021(令和3)年
- 写真でみる林木の気象害と判定法(森林総合研究所)2019(令和元)年
- 石狩川源流地域における大規模風倒跡地の森林再生過程のデータ(森林総合研究所研究報告No.447)2018(平成30)年
- 防風林を通過する風の流れを予測する(PDF:1,506KB)(森林総合研究所東北支所ForestWindsNo.70)2017(平成29)年
- 竜巻に備えるべきか?(PDF:1,194KB)(森林保険だよりNo.8)2017(平成29)年
- 強い風のあたりやすさ(PDF:2,139KB)(森林保険だよりNo.4)2016(平成28)年
- 2013年台風26号により伊豆大島で崩壊が発生した斜面周辺に見られる風倒木の特徴について(PDF:6,517KB)(森林総合研究所研究報告No.438)2016(平成28)年
- 森に吹く風の渦構造をコンピュータシミュレーションでとらえる(森林総合研究所平成14年度研究成果選集)2002(平成14)年
- 安全かつ効率的な風倒処理ー高性能林業機械による風倒木処理の作業マニュアルー(PDF:6,000KB)(森林総合研究所北海道支所)2011(平成23)年
- 四国のヒノキ人工林において台風が落葉動態に及ぼす影響(英文)(PDF:666KB)(森林総合研究所研究報告No.416)2010(平成22)年
- 日本における森林気象害および林野火災の発生状況(1954年度~2004年度)(PDF:997KB)(森林総合研究所研究報告No.410)2009(平成21)年
- 台風による風倒被害が土壌呼吸に与える影響ー2004年9月の台風18号による森林被害―(PDF:743KB)(森林総合研究所北海道支所研究レポートNo.100)2008(平成20)年
- 西南日本では強風が何年に一度の頻度で吹くか?(PDF:1,291KB)(森林総合研究所九州支所研究成果普及シリーズNo.6)2006(平成18)年
- 風害・森林火災軽減対策(PDF:1,010KB)(森林総合研究所第1期中期計画成果)2006(平成18)年
- 気象災害等の予察技術・復旧技術の開発(PDF:780KB)(森林総合研究所第一期中期計画研究成果選集)2005(平成17)年
- 木の揺れを計る(PDF:2,329KB)(森林総合研究所平成15年度研究成果選集)2003(平成15)年
- 森に吹く風の渦構造をコンピュータシミュレーションでとらえる(森林総合研究所平成14年度研究成果選集)2002(平成14)年
- (研究資料)文献による森林気象災害ー発生位置図と気候区分図ー(PDF:7,846KB)(森林総合研究所研究報告No.380)2001(平成13)年
- 広葉樹造林の可能性(PDF:1,291KB)(森林総合研究所九州支所「九州の森と林業」No.37)1996(平成8)年
- 台風17号、19号による森林被害への研究対応(PDF:3,276KB)(森林総合研究所九州支所「九州の森と林業」No.20)1992(平成4)年
- (研究資料)石狩川源流地域における風倒後34年間の森林植生の変化(PDF:4,461KB)(森林総合研究所研究報告No.363)1992(平成4)年
- (研究資料)大雪営林署管内層雲峡地区風倒跡地の植生変化(PDF:646KB)(森林総合研究所(林業試験場)研究報告No.317)1982(昭和57)年
- ハリモミ保護林の風害に対する保護と被害地におけるその復元(PDF:4,189KB)(森林総合研究所(林業試験場)研究報告No.277)1975(昭和50)年
- (研究資料)風害木に現れたモメの樹幹内分布について(PDF:1,337KB)(森林総合研究所(林業試験場)研究報告No.111)1959(昭和34)年
- 十勝地方の防風林の取扱いについて(PDF:2,262KB)(森林総合研究所(林業試験場)研究報告No.80)1955(昭和30)年
- 防風林周辺の防風効果について(PDF:2,937KB)(森林総合研究所(林業試験場)研究報告No.80)1955(昭和30)年
- 林内の風について(PDF:4,983KB)(森林総合研究所(林業試験場)研究報告No.64)1953(昭和28)年
- 防風林機能判定の一方法としての風下の乱れの強さと風速比との相関に就いて(PDF:636KB)(森林総合研究所(林業試験場)研究報告No.56)1952(昭和27)年
- 防風林林端に於ける風の吹き込みに就いて(PDF:376KB)(森林総合研究所(林業試験場)研究報告No.56)1952(昭和27)年
- 防風林の幅(厚み)に就いて(PDF:15,841KB)(森林総合研究所(林業試験場)研究報告No.56)1952(昭和27)年