研究紹介 > 森と木のQ&A > 森林資源の利用 > 森林資源の利用 Q11

更新日:2010年5月31日

ここから本文です。

森林資源の利用 Q11

  • Q11 : 樹皮は材部と化学成分が異なるのでしょうか?
  • A11 : 樹皮と材部は肉眼で見た目が異なるばかりでなく、含有成分も異なっています。樹皮の化学成分の特徴として、以下の点を挙げることができます。(1)材部に比べて多量の抽出成分を含む。(2)材部に比べてリグニン含有量がやや高い。(3)カルシウム、シリカ等の灰分を多く含む。(4)樹種や属に固有の多種多様な抽出成分が含有されている。表にベイツガの樹皮と材部の化学成分の比較を示しました。樹皮は材部に比べてホロセルロース含有量が少なく、抽出成分量が多いのが特徴です。樹皮は外樹皮と内樹皮に分けられますが、両者の外観や含有成分も大きく異なっています。一般的には外樹皮はテルペン、スベリン等を多く含み、内樹皮はタンニンや糖類を多く含みます。

(バイオマス化学研究領域)

ベイツガ樹皮と材部の化学成分

お問い合わせ

所属課室:企画部広報普及科相談窓口

〒305-8687 茨城県つくば市松の里1

電話番号:029-829-8377

FAX番号:029-873-0844

Email:QandA@ffpri.affrc.go.jp

電話受付時間 9時30分~12時00分、13時00分~16時30分 土日祝祭日除く