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更新日:2010年5月31日

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森林資源の利用 Q20

  • Q20 : 最近の住宅にはいろいろな木質材料が使われていますが、どのような種類があるのですか?
  • A20 : 天然のムクの木材(製材品・単層フローリングなど)以外に、建材として使われる木質材料には、集成材、単板積層材(LVL)、合板、複合フローリング、パーティクルボード、繊維板(ファイバーボード)などがあります。これらの木質材料は、ひき板、ベニヤ(単板)、木材小片(チップ)などを構成エレメントとして、接着という技術を用いて再構成したものです(図1)。これらの木質材料は、天然の木と比べて、いくつかの優れた性質・性能を有していると言われています。まず、第1に、天然の木では得ることが難しくなっている、大きな材料を得ることが可能であることが挙げられます。その他、天然の木が持っている異方性(方向によって強さや、膨潤・収縮性などの性質が異なること)が改良されているため、割れや反りが発生しにくいこと、安価であること、また、森林資源の有効利用や建築廃材のリサイクル利用が可能であるため、地球環境の面からも私たちの生活に貢献していると言うことができます。

(複合材料研究領域)

主な木質材料 

 

主な木質ボード類

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