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更新日:2010年5月31日

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森林資源の利用 Q19

  • Q19 : 木材から何故エタノールへの変換ができるのですか?
  • A19 : 木材の主成分であるセルロースを酸処理あるいは酵素処理してブドウ糖に変換し、それをアルコール発酵させて蒸留することにより、エタノールをつくることができます(図)。ブラジルではサトウキビを原料にしたエタノール生産が実用化されており、世界最大の植物エタノール生産量を誇っています。木材の場合にはリグニンが共存しているため、木材中のセルロースを酵素処理で効率的にブドウ糖に変換するためにはリグニンを分解する前処理が必要です。日本では多量に発生している家屋の廃材などの木材からエタノールをつくる技術の研究が行われており、これが実現すれば石油などの化石燃料から切り替える分だけ温室効果ガスの削減に繋がることになります。

(バイオマス化学研究領域)

 木材からのエタノールの製造

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