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更新日:2010年5月31日

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森林資源の利用 Q17

  • Q17 : リグニンはどのように利用されているのでしょうか?
  • A17 : リグニンは木材の25-30%を構成する芳香族高分子化合物です。木材からパルプを製造する過程で大部分のリグニンは除去され排液中に溶け出します。日本では主にクラフトパルプ化法が採用されており、製造工程で溶け出したリグニンは燃料として用いられ、熱として回収されます。日本の一部のパルプ工場では、わずかではありますがサルファイトパルプ化法も実施されています。現在日本でリグニンを製品として市販しているのは1社のみであり、サルファイトパルプ化法で得られるリグノスルホン酸を主成分とするリグニンを販売しています。日本での主な用途はコンクリート減水剤、染料分散剤ですが、海外では飼料添加剤や道路防じん剤にも用いられています(表)。

(バイオマス化学研究領域)

リグニン利用量 

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