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更新日:2010年5月31日

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森林資源の利用 Q18

  • Q18 : 木材を燃やした時にダイオキシンはどの程度発生するのでしょうか?
  • A18 : 木材燃焼時のダイオキシン生成量は、燃焼方法によって大きく変わります。1時間に約20kgの木材を連続して投入しながら700℃で燃焼する方式では、木材から生成するダイオキシン量は極めて少量です。海水貯木を想定して塩化ナトリウムや塩化アンモニウムを添加した木材を同様の方法で燃焼すると、無添加に比べてダイオキシン生成量が著しく増大しますが、この場合でも、燃焼後にさらに高温(900℃)で二次燃焼を行うと、ダイオキシンは大部分が分解されました(図)。一方、木材を一度に全量投入して燃焼を行うバッチ式では、無添加の場合でもかなりのダイオキシンが生成することが確認されました。木材を燃焼するとダイオキシン類が生成しますが、試料の連続投入や高温での二次燃焼等の燃焼方法を工夫すれば、生成量を減少させることができます。

(バイオマス化学研究領域)

 木質材料の燃焼によるダイオキシン類の生成

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