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更新日:2010年5月31日

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森林資源の利用 Q25

  • Q25 : 木材を屋外で使うと汚くなりますが、どうしてですか?どのようにしたら防げますか?
  • A25 : 一言で木材の汚れと言っても、固体から液体まで、また有機質から無機質まで様々です。汚れは、土ぼこり等が木材の表面に軽くのっている場合もあれば、油汚れ等が細胞壁と一体になって硬く付着している場合もあり、さらにしみや木綿の黄ばみのように細胞壁の内部にまでしみ込んでいる場合もあります。このような付着の状態は木材表面の化学的性質や物理的性質によってもまた大きく変化します。
     屋外建造物の汚れとして、最近特に問題にされているのが工場や自動車から排出される油煙、排煙、窒素酸化物、亜硫酸ガス、さらにアスファルト等のカーボンを主体とした油状の疎水性の有機物による汚れです。汚れ物質は風と降雨によって運ばれて建造物に付着して汚れとなります。さらに、カビ汚れなどの生物汚染もよく目にします。付着汚染に話を限定すれば、木材表面を被覆し、かつその表面を親水化することによって、付着した汚れを雨で自然に洗い流すことができます。

(木材改質研究領域)

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