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ホーム > 研究紹介 > 研究成果 > 今月の一枚(No.283~) > №297:ナミハナムグリ

更新日:2022年3月11日

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今月の一枚(No.297):ナミハナムグリ

ナミハナムグリ

写真1.花の上に乗るナミハナムグリ

 

ナミハナムグリ(コウチュウ目コガネムシ科)

Cetoniapilifera

ミハナムグリは単にハナムグリと呼ばれることもありますが、成虫の体長が16~19mm程度の甲虫の一種で、緑色の体に白い斑紋が見られます。体の表面には黄褐色の毛がまばらに生えています。

海道から九州までの平地から山地に生息して、成虫は4月から7月頃まで発生します。成虫は昼行性で、昼間に活発に活動しますが、いろいろな植物の花を訪れて、花粉や蜜を食べます。このとき、植物の花粉が体や脚に付着して、別の花に花粉が運ばれることがあり、授粉を助ける役目を果たしています。なお、幼虫は腐葉土などを食べて育ちます。

ナムグリの仲間はコガネムシ科の昆虫のうち、成虫が花を訪れる性質を持つグループで、広い意味ではハナムグリ亜科、トラハナムグリ亜科、ヒラタハナムグリ亜科、ヒゲブトハナムグリ亜科に属すものを指します。

虫が花を訪れるため、「花潜り」という名前で呼ばれるようになりました。本種の和名の頭にあるナミは「並み」で、この仲間でもっとも一般的であることを示します。

写真・文:佐藤重穂2021年4月2日林総合研究所四国支所(高知県高知市朝倉西町)にて撮影

英文

Flowerchafer

Cetoniapilifera

(Coleoptera:Scarabaeidae)

Kochi,Japan

2Apr.2021

(photobyS.Sato)

本記事公開日:2021年6月16日

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〒780-8077 高知県高知市朝倉西町2-915

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